アンチエイジングとは日本語で言えば「抗老化」「抗加齢」。健康と若さを保ちながらバランス良く年を重ねていく、という考えです。
それは、時計の針を止めることではなく、針を少し戻して、その進みを遅らせることにあたります。
例えば、肌の若返りはスキンケアや医学的療法により、外部から皮膚そのものをケアすることであり、針自体を逆戻りさせることに当たります。また、食事.運動.精神療法や、サプリメントやホルモン補充療法などの、内部から全身的に若返りを図る方法、つまり全身的な老化防止策が針の進みを遅らせる方法として注目を浴びてきています。;
アンチエイジング医学では、老化を病気のひとつと考えます。ですから、治療方法もありますし、予防策もあるのです。
そして、きちんと防止すれば、いつまでも若々しく元気な体をキープすることができるのです。
アンチエイジングは、今誕生したばかりの新しい学問分野です。そして、意欲ある充実した毎日を過ごすための最先端の医療です。
人はどうして老化するのでしょうか
実は人が老化する原因として考えられているものにはいくつもの学説があり,まだこれといった定説はありません。 しかし,近年の分子生物学などの進歩により,細胞レベルでの老化の原因が明らかになりつつあります。 老化の原因としてはいくつもの学説がありますが,老化を一つの仮説のみで説明しきることはできず,老化には複合的要因が影響していると考えられます。 現在,老化は大きく分けて2つの原因説があります。一つは遺伝子などに生まれてきた時から,寿命や老化がプログラムされているというプログラム説であり,もう一つが細胞やDNAが損傷を受け,それらが蓄積されることで老化が進むという傷害蓄積説です。 |
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![]() ![]() 歯周病とは,歯の周囲にあって,炎症など,歯を支えている組織の病気を言います。 歯周病は必ずしも加齢によるものではありません。現在,成人の80%が何らかの歯周病と言われるほど,多くの人が抱えている病気なのです。 しかし,加齢とともに免疫力の低下や歯石の沈着が増加し,増えていく病気でもあります。 歯周病のなかでも炎症が歯肉だけに見られるものを歯肉炎,さらに悪化して,歯を支えている歯槽骨が壊れ,膿がでる状態を一般に歯槽膿漏と呼びます。 では,なぜこのような歯周病になるのでしょうか?歯周病は細菌感染症です。 歯周病を発症させる原因の約6割はプラークであると言われています。このプラークとは,口の中の常在細菌とそれが生み出す柔らかい沈着物が歯の表面についたものを言います。 このプラーク1r中には約一千万個の細菌が含まれていて,病原性もとても強いものです。 プラーク自体はブラッシングで取れますが,毎日のブラッシングが不十分であると,バイオフィルムという複数の細菌のかたまりとなり,歯垢(細菌性プラーク)として歯周病や虫歯の感染症を引き起こす原因となります。 このバイオフィルムはブラッシングでは取れず,歯科医院での除去が必要です。 このプラーク内にカルシウムやリンが沈着するようになり,徐々にプラーク自身が石灰化して硬くなっていきます。これが歯石と呼ばれるものです。 歯石は放置すると歯石は増え続けます。歯石は多孔質でできているために,歯垢がたまりやすく,細菌の温床になるばかりでなく,歯肉を刺激して,歯周病の原因となったり,歯周病を悪化させます。 また,最近の研究で,歯周病を起こす歯周病菌が,動脈硬化や糖尿病の悪化にかかわっている可能性が指摘されています。 |
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![]() ![]() 歯は加齢とともに徐々に黄ばんでいきます。 歯の表面をおおうエナメル質は年齢とともに次第に薄くなります。 エナメル質の下の象牙質層は黄色なので,エナメル質が薄くなることで,黄色が透けて見えてしまうのです。 その他の要因として,日本茶,紅茶などの茶渋,コーヒー・カレー等の色素は歯の表面のたんぱく質と反応して,加齢とともに歯の色をくすませます。 喫煙によるタバコのヤニ成分も歯を変色させる大きな要因の一つです。 また,歯の治療では神経を抜いてしまうこともありますが,これによっても,象牙質まで栄養が行き届かなくなり,歯のくすみが起こると言われています。 汚れがエナメル質にしみこむ前なら,ブラッシングで除去できますが,エナメル質にしみこんだ汚れはホワイトニングという審美歯科の治療が必要になります。 ![]() ![]() 上下の歯が噛み合わされることにより歯先(咬合面)が自然に少しずつ摩耗していきます。 硬質食や歯ぎしりなどにによっても摩耗しますが,過度または不適当なブラッシングを続けても摩耗していきます。 ![]() ![]() 歯の喪失はこれまで,老化現象であると考えられていましたが,現在では歯周病の悪化による歯槽骨などの後退によることが大きな原因であるとわかってきました。 また,虫歯を放置し,悪化させた場合などでも,抜歯の必要があります。 ![]() ![]() 歯髄とは,歯の内部にあって神経・血管・その他の組織からなり,通常は歯の神経といわれています。 歯髄の主な役割は,歯の各部に栄養を送り込んだり,虫歯などの病気を痛みとして伝えたりすることです。 加齢と共に歯髄に分布する血管の減少より,歯髄に変性,萎縮,壊死が起こります。 変性の主なものには,石灰変性,硝子様変性,脂肪変性,繊維様変性などがあり,加齢に伴い歯髄の再生能力も低下します。 ![]() ![]() ![]() 歯肉が退縮することにより,歯と歯の間(歯間部)のスキ間が大きくなってきます。 ただしこの変化は加齢の他に歯肉の炎症によりおこることもあります。
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